人生

やっていきましょう

67日目

今日も昔のゲームで遊んだ。朝からずっとやっていた。ひたすら素手縛り完全ステルスの試みを繰り返した。敵は元いる10体に加え、増援による約10体。常に見つかるかもしれないという恐怖とクリアできるかもしれないという期待で胸がかき乱された。とても数ヶ月前精神を壊した人間とは思えない快調ぶりに自分自身驚いている。

昼ごろ、いつものようにプレーしていたらあっさりとクリアしてしまった。あまりにあっけなかった。今でも実感がない。ついに自分は2年間の呪縛から解放されたのだ。

しかし喜びはすぐに潰えた。ストーリーを進めていくとゲームの仕様上どうしても銃器を使わなければならないシーンに遭遇してしまったのだ。チャプター11灯台下暗し」のクライマックスだ。車が横転し、ガソリンが漏れて車体に引火し急いで脱出を試みる中、外には傭兵2名という絶対的ピンチの状況だった。横転したドアを片手で開け仰向けになりながらハンドガンで撃つという操作を強制させられた。他に方法がなかった。何度も死んで考えられる可能性をすべて潰したが無駄だった。足を狙えば普通死なないだろうというこじつけで、祈りながら二人の足を連射した。本当に残念に思った。ここまで来て縛りを達成できないとは。

似たようなことが前にもあった。随分前だがアサシンクリード2で自分は素手縛りを狙っていた。結論から言えば完璧にこなすことができた。一点を除いて。複数いる司祭の暗殺任務の一つだった。その司祭の周りには警備兵が一列になって並んでおり、司祭に気づかれると戦闘が始まる前に強制的にゲームオーバーになってしまう。定石としては飛び道具で暗殺か空中からアサシンブレードを刺しこむくらいなのだが、素手縛りゆえそれはできない。自分はかなり真剣に悩んだ。何度も試したが物理的に無理だと悟りそこは諦めて次の相手に向かった。悔しかったのは他の司祭は素手で倒せ、その上ラスボスさえ素手で倒せたということだ。だからその一人だけ処理できなかったのが悔しかった。素手で倒すと相手がその場で蠢いて転がるモーションが見られる。おそらく最序盤の街での喧嘩のシーンの名残なのだが、暗殺任務で殺したはずの相手が生きて転がっているというのはなんとも愉快だった。しかしそれだけに仕様で一人処理できなかったことが残念だった。

今回も同じ失望を味わった。自分のやったことがこんなつまらない仕様で無下にされたことが悲しかった。ステルス素手縛りをやりたいなら大人しくメタルギアでもやれというのか。ノーキルノーアラートはもはやメタルギアの専売特許でしかない(実はメタルギア5でも非殺傷完全ステルス縛りをやろうとしたが、それまでの狂信的な努力にもかかわらず、ゲーム後半部で仕様上必然的に殺傷しなければならない例のトラウマシーンがあって達成できなかった。メタルギアがこれでは他のゲームも仕方ないなと思った)。

だが正直に言えばあまり落ち込まなかった。もう2年前の挑戦だったし、最近までクリアできるとは思っていなかったからだ。それに縛りの執着に吹っ切れた分、英語の勉強の方が冴えてきている。だからむしろこれは自分にとっては良かったことだ。これでようやく勉強に集中できるのだから。今回はそういう仕様なのだと諦めたい。これからは暇な時にできる限りの素手ステルス縛りをやっていきたいと思う。

ゲームの話題ばかりではいけないから勉強面での懸念をひとつ。実は単語帳の後半の300語の記憶が思ったほどうまくいかず計画が滞っている。文法にはまだ手を出せていない。これは良くないことだ。理由は明白だ。ゲームのことで頭がいっぱいで、かつ睡眠不足になり、記憶が十分に定着しなかったのだ。やはり人はやらないとどんどん忘れていく。今回のことは真剣に反省しなければならない。当面の優先順位は勉強にあるということを心に刻むことだ。