人生

やっていきましょう

169日目

自己評価ほどあてにならないものはない。自分のことは自分が一番分かっているというが、自分が分かっているのは自分が分かっている自分だけだ。

自分が分かっている自分だけが自分なのではない。当然自分が分かっていない自分もある。例えば相手と話している時の自分の顔を自分は知らない。

他者評価も同様である。他人は大抵、他人から見て見える自分だけを見て自分だと思いがちだ。だからよく、他人は自分のことなど何も分かっていない、分かろうともしていないと嘆くことがある。その時自分は、他人の見た自分は見かけ上の自分でしかない、それだけでは不十分だということを無意識に訴えようとしているのだ。

重要なのは複数の軸に照らし合わせることだ。自分が良いと思い、他人が良いと思う。研究もその正しさを裏付けている。これなら十分理想的だ。だが現実は必ずしもすべて噛み合うわけではない。研究を参照できる身分になかったり、自分が正しいと思い込んでいる場合もある。集団心理で間違ったことを正しいことと思い込まされている場合もある。あるいは自分も他人も研究も正しいことを言っているが、その時と状況次第で優先順位が異なるものもある。

自分にできることは、少なくとも自分の判断はひとつの軸でしかないことを理解すること、その時々の状況によって自分が正しくもあり間違っている場合もあるため、外の軸にも意識を向けることだ。今自分は精神が危機的な状況にあり、自分の判断軸を信じる必要性に駆られているが、過信してはいけない。世の中が間違っていると嘆きたくなるが、失敗続きの人生から必然的に導き出された、ひとつの評価に過ぎないと心得たい。