人生

やっていきましょう

704日目

読書をした。初めのうちは何が書いてあるか分からなかったが、しばらく読んでいくと書かれている文章の内容に慣れてきて部分的に分かる部分がでてきた。とはいえ今日一番の収穫は、書かれているものがまったく分からない部分にあった。

これまでも自覚してきたつもりだったが、自分の語彙は相当少ないように思う。これは日常的に触れる語彙の数が圧倒的に少ないということもあるが、目に入ってくる情報を咀嚼しようとしない自分の姿勢にも問題がある。

例えばテレビで何かのニュースが放送される。自分はその情報を一旦まとめあげ頭の中で総括するという作業を全く行わない。その話題が聞きなれたものかどうかを即座に判別し、そうであれば聞き流し、そうでなければ一瞬気を取られる。ただしその関心は長くは続かず、すぐにまた聞き流してしまう。

こうしたことがあらゆる場面で起こっている。読書をしていればTwitterが気になるし、Twitterをしていればapexが気になる。自分の意識の外にあるひとつのトピックについて意識を傾け続けるということができなくなっている。これは大学入学以降ずっとそうであり、年々悪化しているように思う。

以前どこかの記録でこうした事態を懸念した記憶がある。言葉は正確に把握しようとしなければ、自分の関心や感情に基づく色眼鏡を通して把握されることになる。そしていつかはそうなっている自分に気づかなくなる。言葉を思考を介してではなく、聞こえの良いフレーズで把握するようになってしまう。

そうならないためには、言葉の意味を正確に把握する努力をする必要がある。まずは何事も一旦「これはどういうことだろう」と考える癖をつけたい。とりあえずは辞書のように精密でなくてもいいので、自分の言葉で対象を定義づける。そしてそれが妥当なものであるかどうかを確認する。それを繰り返すことで、語彙と語彙の関連が増え、今以上にもっと物事を広く深く捉えることができるようになると思う。