人生

やっていきましょう

705日目

観察することの重要性に気がついた。相手がどう動いているかを観察し、それに応じて自分はどう動くかということを考えると状況を有利に進められる。

Apexやスマブラで負け越しているときは大抵相手の動きを観察できていない。恐怖や不安に支配され、闇雲に直進したり不利な状況で詰めたりと短絡的な行動が目立つようになる。そうした行動は、観察する側からすればかなり動きが読みやすい。

観察するということをもう少し考えると、単なる確認ともまた違うことが分かる。目の前の状況を見て、それが何を意味しているのかを別の問題と関連付け、自分の判断材料のひとつとする。ここに観察することの特徴があるように思う。すなわち観て察するということだ。

ところで自分は感情を制御できているように見えて実際は多大な影響を受けている。とくに恐怖や不安に支配されたとき、自分は目の前の状況をありのまま見つめることができなくなり、自分でも信じられないくらい間抜けなことをしてしまう。臆病であるために、自分は冷静さを失い状況を判断できなくなる。

恐怖や不安に打ち勝ち冷静に判断するためにはどうすればいいか。いくつかアプローチがあるだろうが、自分は経験と試行錯誤を積み上げ、できるだけ問題の実態を把握しようとする。そして恐怖や不安を抱く前に、状況の既視感を察知し次の一手は何が有効であるかということを反射的に(しかしまた合理的に)導けるようにする。そうすることで冷静さを失わずに問題に対処することができる。

恐怖や不安を直接抑えるということは難しい。なぜならそれらは、想定外の出来事や自分に対処できない問題が起きた状況によって生じるものだからだ。アクシデントはこれからも起こるのであり、自分はその都度不安や恐怖を覚えるだろう。それに自分の精神の不安定さは生来のもので、容易に変えることはできない。だから自分は恐怖や不安自体を抑えるのではなく、そうした負の感情を抱かずに済む状況をできるだけ広く確実に確保するということを選ぶ。

この判断はゲームばかりでなく、実生活のあらゆる面でも応用が利くように思う。未知の状況下で不利に追い込まれたとき自分は不安や恐怖を抱きやすい。これはゲームも現実も変わらない。このことが分かっていれば、自分はゲームと同じように経験と試行錯誤の蓄積から問題の実態を把握し、それらの負の感情を抱かずに済む努力をすることが効果的であると認めることになるだろう(当然現実はより不確実性が高いので、思った通りにはいかないだろうが)。

大事なのは恐怖や不安を実態のないものにするのではなく、原因や関係性やある程度のパターンを伴った現象のひとつとして客観的に把握することだ。現時点での判断力では自分はそこまで問題を把握することができていない。だが少なくとも、恐怖や不安に支配されていて何も考えていない状態よりは、稚拙であれ何等かの有効な一手が打てるという点でひとつ優位に立つことができる。