人生

やっていきましょう

432日目

最近早く起きることが増え、その分夜も早く眠くなる。22時から0時あたりに眠くなり、起きるのはいつも8時になる。これまでの調子で午前中は何もせずに昼から活動していると朝の時間が無駄になる。しばらくは朝に活動することを意識する。

歯医者に通ってからしばらく経つ。歯に直接ドリルを当てて神経スレスレを削られる毎日だが、痛みに反して少しだけ救われているような感覚になる。今まで放置してきた虫歯が治療されることで、これまでの人生の気苦労がひとつ解消されているからだ。治療は自分が正しいことをしていると感じられる数少ない機会だ。だから自分の決意、自分の選択に安心感を持っていられる。

今まで歯医者に行く勇気がなかったため、自分の虫歯はどうなっているのかが全く分からなかった。だから不確かな不安が自分を襲い、実態のない恐怖に支配されていた。もし全ての歯が使い物にならず抜歯となったらどうしよう。そう考え歯の治療をこれまで誤魔化してきた節がある。

歯に限らず、自分にはこの問題に類似した多くの問題がある。例えば人との関わり方、安定した職に就き給料を得るという経験、自分がこれまで勉強してこなかった分野、日常生活に必要な知識など。これらは全て漠然とした不安の対象であり、自分の精神を脅かす危険な問題だ。だから常に回避し見て見ぬ振りをする。

だが実際は、少しの勇気を持って事実は矮小であるということに気づくだけで良い。脅威というのは自分の主観に基づく印象の暴走であって、事実は確かなものでしかない。もちろん複雑ではないというわけではないが、対象が明確な以上為す術がないということにはなりにくい。

これは外向的な活動のひとつの動機になる。今まで実態のない不安と思っていた問題が、実は具体的な要因が入り乱れていただけの別種の問題である可能性がある。そのひとつひとつを入念に解きほぐすことで、不安を解消できるかもしれない。自分はそう考えるようになった。

すべての気苦労や不安が歯医者のように単純に解決できるものではない。人との関わり方や社会に出て安定して生きることなどは全く解決の兆しが見えていない。だが自分のできる範囲で物事を片付けていけば、少しずつ快調に向かっていくのではないかと思う。