人生

やっていきましょう

796日目

ある種の自明さについては極力懐疑すべきものとして捉えていながら、自分に対するネガティブな印象については絶対的な真実であるかのように信奉する。自分は劣等だという揺るぎない信仰は、どうして疑いの対象にはならないのか。

自分という人間を自ら否定し尽くした結果、否定されるべき存在としての自分がそのままアイデンティティとなってしまっている。自己否定をしている間だけが自分になれるのであり、自分を肯定している自分には違和感を覚える。

今現在必死に自分に対する肯定的な評価を自分に与える訓練をしているが、なかなか信頼を取り戻すことができない。正直なところ、自分の感情に正直に生きてきた人間達の抱く自身に対するあの絶対的な信頼感には、どう考えても追いつけないだろうと思う。だがそのために何もしないのでは何も変わらない。自己否定の現状維持が続くばかりである。

どうすれば自分を好きになれるのか考えている。自分がこれまで恐れてきた他者の目を極力遠ざけ、自分の関心や感情のために生きる必要があるだろう。

自分を肯定する努力を始めてから2年ほど経つ。存在することに対する異邦の感覚はある程度改善されてきたが、何かを好きになることに対する違和感は未だに拭えていない。それほどまでに長年に渡る自己否定の影響は大きい。