人生

やっていきましょう

797日目

自分は合理的に考えているようで、実は気分と印象で物を言っていると自覚する時がある。また何かを知っているつもりになっていても、実際はそれについて何も知らないと自覚する時もある。

こうした自覚を得ると自分が今立っている基盤が崩れるような感覚に陥り、何をどうすればいいか分からなくなる。何かを分かっていると思うことで得られていた安心が失われ、自分はこの無知に対して何ら手立てを持たないような、諦めのような感情に支配される。

こうしたとき、自分の混乱を宥めるために次のようなことを言い聞かせる。自分は確かに多くのことを知らず、多くのことを誤解することもある。またそれはどれだけ警戒していても頻繁に起こり得ることだろう。しかし自分が何かを知らず何かを誤解し、その結果として何かに失敗したときに、自分は修正を図ろうとし、自分の理解の及ぶ範囲とそうでないものを正しく見極めようと意識することができる。それが無知と誤解に対して自分が持てる唯一の武器だ。