人生

やっていきましょう

838日目

他人の前で自分の意見が表明できない。どんな話題であれ、自分の知る範囲のことであれば自然と自分の意見や考えを持ってしまうものだが、それを人前に提示するとなると抵抗がある。

第一にその意見が妥当なものであるという確証が得られていない。十分な吟味もなく気分でものを言ってしまうことで、相手に誤った情報を与えてしまわないかと不安になってしまう。そのため根拠のない感想は極力口に出さないようにしようと努めてきたが、その結果、人前では何も言うことができなくなってしまった。

また相手の心象を悪くしかねないということもある。自分が意見を口に出したことで、相手が不快な思いをするのではないかと考えてしまう。他人と同じ考えを持てるということは稀なので、不必要に荒波を立てたくないという思いがある。

こうした態度は修正されるべきだろうか。自分は無理に変える必要は無いと思っているが、他人が話題を振った時に常に沈黙を貫くというのは無理がある。

だから自分は次のように使い分ける。自分の発言に責任が求められる場で、かつ自分の意見に根拠があると判断できる場合には自分の意見を惜しみなく発言する。一方自分の発言に責任が生じない場合、もしくは自分の意見に十分な根拠を持てない場合、自分は僅かにでも根拠の持てる範囲以上のことを発言しない。だがいずれにせよ何かしら反応はすべきだと考える。