1日考えたがやはり自分は死なない選択をした。それは明確な目的を抱えている内は死ぬべきではないと考えたからだ。
明確な目的とは未完成の創作の開発である。不本意ながらもこの完成のために人生の大半を捧げてきたのであり、完成するまでは死ぬに死ねないと考えた。不可能と思われる障害もなくただ時間をかければ完成に至るという性質上、自己効力を感じられる数少ない生きがいである。それを思い出し、死なないことにした。
ところで完成したら自分は自殺するのだろうか。その必然性は今のところ存在しない。目的を失った空白ゆえに死ぬかもしれないし、あるいは重荷から解放された勢いで新たな目標を見つけるかもしれない。自分はいずれであっても良いと思う。
