文章が読めなくなった。知っている単語が並んでいるが、それが何を意味しているのかが分からないことが増えた。見慣れない言葉遣いを見るだけでもう読む気がしなくなる。
これは読解力の問題ではなく集中力の問題だ。おそらく読もうと思えば読めるだろうが、読む気がせずまったく頭に入ってこない。これは本の話ではなくTwitterやネットの話である。一読して読めない文章ならその時点で関心を失い、そのまま存在を忘れてしまう。
以前どこかで述べた危機感について、まさにその通りになった。書かれている文章を何となく流し読みしている状態というのは、無意識のうちに自分の関心や視点を文章に投影してしまっている。書かれている通りの内容ではなく、書かれていることから喚起される連想の方を見てしまっている。
書かれている内容を書かれているままに読むことは難しい。しかしそれができなければ自分の視点の外の情報を理解することなどできず、すべてが安易な自己投影、関心の反復に終止するだろう。そうした態度からは何も学ぶことはできない。
