人生

やっていきましょう

1046日目

他人に振り回されなくなってから自分の精神が安定してきたと改めて思う。他人に期待せず、自分の価値観にしたがって他人の距離を決定することは自分のためにもなる。

他人を恐れるあまり他人のすべてを否定して自分の感情を肯定し続けるという単純なやり方ではなく、他人は自分と程度を持って異なっているという複雑さと同居し、その中に自分という拠点を築き上げていくという発想に近い。

重要なことは自分を守るために他人と対立することを厭わないということである。もちろんそれは繊細さと被害妄想に突き動かされてなりふり構わず他人を敵視しろということではない。自分が他人に対して無理をしていると感じたら無理をやめるということである。

例えば古い話になるが、小学校の頃に自分の話だけはしたいが、相手の話はまったく聞かない知人がいた。自分は友達が少なくまた数少ないインターネットに理解のある知人だったので、その関係を切る気にもなれず、無理をしてその知人の話を聞いてやっていた。今思えばやはりそれは間違っていた。自分は自分の価値観をもっと表に出すべきであり、その知人とも対立すべきだった。その結果関係が良好になればそれで良く、決裂しても自分を救うことになったはずだ。

自分が何でも自分と異なる他人の価値観を受け入れようと無理をしていたことで、結局は視野狭窄で独善的な人間の都合の良いカモにされていたことは疑いようがない。当時は他人に対する憎しみを募らせるばかりだったが、今思えば自分が何もしなかったことにも原因がある。他人はただ他人中心に生きているだけであり、自分もまた自分中心に生きれば良かったのである。

そう考えてから他人の機嫌を取るために無理をすることは無くなった。しかしそのまま否定的感情に支配され、他人の価値観を否定するべきではない。合わない人間は純粋に合わないだけであり、ネチネチと恨みを募らせるくらいならはじめから期待しなければ良い話である。