人生

やっていきましょう

1159日目

面白いものを追求しようとするとかえってつまらなくなる。面白さというものがまずあってそれを再現すれば良い、というものではないからだ。

面白いものを作ろうとして創作に取り組んでいるとするならば、それは虚無に向かって突き進んでいることと等しい。面白いものそれ自体が存在するわけではなく、何かの対象に自分が面白いと感じているからだ。

だから誰にとっても面白いものを作ろうとするのは愚かしい。自分にとって良いと思うものを、面白く「見せる」ことが重要になる。面白さを目指すのではなく、自分の表現したいものが何であるかをまずは定める。そしてそれを面白く見せるにはどうすればいいか考える。

表現者の責務として、自分の動機を具体的な視点にまで掘り起こす必要がある。内省というと自己否定に繋がりやすいが、そうではなく自分の好みを深く知るために自分の動機を掘り下げていく。それらを言葉にまとめて方向性が見えてきたら、それが自分の面白さの基本となるかもしれない。