人生

やっていきましょう

1173日目

何度も書いているが、自分が創作で手詰まりの時にやろうとしていることは、ありきたりの場面をありきたりに演出しようとあれこれ考えながら何時間も無駄にかけるということに尽きる。簡易なプロットをそのままに作ろうとして面白さの視点が失われているのである。

必要なのは上手い脱線だということを繰り返し強調したい。本筋は主人公を取り巻く問題の解決であるにしても、プロット通りNPCが主人公に任務を依頼して、敵意むき出しの敵をただ拳で分からせて解決するというだけではまったく面白くない。

例えば依頼主が非常に癖の強い人間であればそれだけで面白い。こうした演出は逆転裁判が得意とするところだと思う。傲慢な人間、弱気な人間、暴力的な人間、ミステリアスな人間、いずれも特性を先鋭化させるとコミカルになる。こうした演出をシリアスな場面で行うべきか迷いがあるが、この匙加減を工夫すればシリアスな笑いを演出できそうな気もする。これは脱線的な演出だ。

他にも脱線した展開も面白さに寄与すると思う。漫画でもたった1コマだが脱線して笑いを取る手法がある。その後なにもなかったかのように本筋に戻るのだが、ああいう脱線のメリハリがストーリーに利いていると、多少は面白くなると思う。

重要なのは、自分が脱線のレパートリーをどれほど増やせるかということである。これが多様であって収まりがついてるほど、作品は面白くなるように思う。今日はこれらを意識して作品を作っていきたいと思う。