人生

やっていきましょう

自分が苦手な配信者というか、拒否反応を示してしまう人がいた。ゲームの動画でよくコーチング動画を挙げているのだが、上から目線の扇動的なサムネイルがyoutubeのおすすめ欄に何度も登場してきて、何様のつもりだと勝手に憤慨して避けていた(アイコンも気持ち悪かった)。

しかしどういうわけか、今その人はよく見る配信者の一人になっている。動画を見てみるとそこまで理不尽でも高圧的でもなく、辛口コメントをひとつのネタとして面白がっている人だということがわかった。笑いの感性(主に冷笑的であるという点で)も自分に近いところがあり、気が付いたらこの配信者に対する嫌悪感は消えていた。

この一件で、自分は第一印象に振り回される人間だということが分かった。今回のように、おすすめ欄に見たくもない扇動的なサムネイルを何度も出されると自分の中の印象は最悪になる。そして嫌いになったサムネイルの配信者は、次に見かけたときは反射的に避けるようにしようと学習する。こうした配信者を自分は何人か抱えている。

しかしそうした自分の嫌いな配信者は、自分が逃げ続けると一生付きまとってくる。毎回気持ち悪いサムネイルに遭遇したら逃げなければならなくなる。だから自分は敢えて1回その吐き気を催す動画を開いてみる勇気を持った方が良いと思う。一度開いただけでおすすめ欄が汚染されることはほぼ確実だが、実際に見て、この動画が具体的にどう気持ち悪いのかという確証を得る必要があるように思う。というのは、サムネイルによって増幅された自分の最悪な印象というものが、実際の具体的な内容を見ることによって緩和されることがあるかもしれないからだ。

妄想というものは実際のものよりも歪んで見せてしまう。大きいものをより大きく、曲がったものをより曲解して見せてしまう。自分は理性の人間をふるまっているが、実際のところ物事を正しく見る能力が足りない。だから一度、その歪みを修正する必要がある。それは実際に観察すること。自分にとっての正しい評価を下すことである。

そういえば似たような配信者がもう一人いた。自分が求めていないのに勝手におすすめ欄に出されてくる。動画の中身は知らず、遭遇するたびに嫌悪だけが募っていく。この人間の動画を見たら、自分が思っていたよりは面白い配信者だと言うことが分かった。反対にサムネイルが面白そうな配信者がいた。実際に中身を見てみると微妙なものだったということがあった。実際中身を見てみるまでは分からないものである。