人生

やっていきましょう

昼頃に強烈な吐き気が起こった。死ぬかと思ったが夕方になると嘘のように回復した。

夜になると楽しい気分になった。理由は分からないが、すべてがうまくいくような気がしたので創作を始めた。これが本当にうまくいった。

今日は先日のストーリーの整理を踏まえた上で、第四章の後半部を刷新することにしていた。そこには自分が1週間かけて作った苦し紛れのシーンもあった。

これがすべて改善された。わずか3時間足らずで違和感が完全に解消した。モンスターエナジーを飲まずにこの成果を得たのは奇跡に近い。

自分のしたことは簡単だ。とにかく話の目的をシンプルにした。置かれた状況の中で複数の選択肢が考えられる中「これに決める」というキャラクターの意志を持って物語を決定づけた。

これまでのストーリーは、人物A.B.C.D.がいたとしたら、それぞれがそれぞれ別の方向を向いていて話がまとまらないという状況だった。今思えば、この別々の方向というのは自分の頭の中の混乱を再現しただけであったように思う。複数の選択肢の枝葉を伸ばし続けて留保する。それぞれの枝をキャラクターに代弁させる。結局どれを採用するか決められない。それが停滞時のキャラクターのやり取りに如実に表れている。

自分が陥っていた致命的なミスは、自分の葛藤をそのままキャラクターに代弁させていたと言うことだ。こうとも言える、ああとも言えるというのは作り手の葛藤であって、それを投影しただけのセリフは独立したキャラクターのセリフであるとは言えない。キャラクターのセリフとは、そのキャラクターの性格や信念から発せられる、個別的な表現である。

だからこれを次のように変えた。まずAの目的を全面に押し出した。シンプルで分かりやすく、動機もはっきりしている目的だ。これが主人公の目的に従う、ストーリーの方向性であることを示した。

次にその他の人物はAに対する友好/敵対的存在であるという構図を徹底した。第四章は主人公がAという人物と共に歩む、Aの物語である。これをBの人間の物語とCやDの物語と混合させたり並置させることによって、第四章の方向性が見えにくくなってしまっていた。これを解体し、Aの目的にフォーカスを合わせることで、物語はシンプルになり違和感が解消された。

最後に脱線を行った。ストーリーはただ単に甲→乙→丙と時系列順に並べるだけがすべてではない。特に笑いを狙うのであれば、この進行に沿った形で適度な脱線を行っていくことが重要だと思う。

これは本当に難しい。楽しい気分や調子の良い時にしかこの脱線は引き起こせない。不調の時には何を描いても違和感しかなく、既に脱線しているところをどうやって元に戻すかということしか頭にない。今日は調子が良かったのでたまたま上手くいったが、再現性は期待すべきでない。

今日だけで第四章後半部の開発は大きく前進した。明日はいよいよ新たなシーンを作成する。