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自尊心が最低のまま生きているが、この状態が今後何十年も続いたらどうなるのだろうと思う。いくら自分がクズだと思っているとはいえ、今はまだ自分の自尊心の逃げ道(例えば若さ、体や頭が動くということ、僅かに感じられる未来への可能性など)があるように思う。だがそれらがなくなってしまったらどうするのか。

おそらく沈黙するしかなくなるだろう。あるいはそのまま首を吊るかもしれない。期待を捨てて完全に内向きになる。すべてが無気力になる。

以前祖母の知り合いの息子さんと話す機会があった。それまで外資系の有名企業の重役にいてしばらく前に退職したそうだ。もう60ほどにもなるが未だに向学心が強く、色々とこの本に感動したと教えてくれた。これだけ歳を重ねてもここまで自尊心が高くいられるというということに驚いた。

自分は彼のようになれるだろうか。本を読むことも心から楽しむこともできず、いつか自殺をする未来しか見えない。しかし人の在り方の可能性という点では、ただ自ら死を選ぶことが必然ではない。彼を見て自分はその思った。