人生

やっていきましょう

セリフについて今日考えたこと

・セリフはそれ自体が面白いものである方がいい。情報をただ提示するだけでは退屈になる。

・セリフはその人の個性を出したほうが面白くなる。その人独自の考え方、反応、行動は、その人の生まれ持った性質、土地柄、知識、経験といったものから引き出されるということに想像力を働かせる。こうした発想をすることでキャラクターから属人的な話題を引き出せる。その上でくだらなくする。これはNPCについても言える。

・セリフが作り手自身の欲望(感情)の表明でないことを常に確認する。過激なセリフ、攻撃的なセリフを吐いている時は特に注意する。攻撃の矛先を自分に向けて腹から笑えるなら採用していい。

・どれほどくだらない表現でも品を持たせる。不快が笑いを上回るようならそれを控える。ただしその境界を攻めることを恐れる必要はない。

・セリフは程よく短くする。多くを語るときはセンテンスを分ける。

・分かりにくい文章構造は避ける。複雑な表現を試みる時も出来るだけシンプルな構造にする。

・同じ表現の重複は避ける。繰り返す時は類似した表現を使う。

・常套句、決まり文句はなるべく避けるようにする。使うことで面白さが半減することもある。

・比喩を恐れず使う。自分の頭の引き出しから似た構造の話題を引き出し、それを用いて対象を当てこすることはセリフの洗練に繋がる。だからといって何でも比喩に頼るべきではない。比喩は表現の選択のひとつであり、ここぞという時に使う。

・実在する地名や団体の話題は出さない。人種差別、戦争、宗教、社会運動、政党、事件といったものを扱いたいなら、そのエッセンスだけを参考にして話の中の問題として扱う。名前だけ伏せてそのまま構造を引用するようなことはあまりおすすめしない。

・自分が知らない表現を無理に使おうとしない。特に自分の求める概念を一意に表現したいとき、ネットで調べた見知らぬ単語をそのまま用いるべきではない。表現は自分が理解し納得したものを使った方がいい。

・ゲームであることを理解し、セリフ偏重に陥らないようにする。

・これらすべてのことは、自分の直感が引き出した時に限り例外を認める。