人生

やっていきましょう

SNSに流れてくる漫画が鬱陶しく感じる。見ようともしていないのに勝手に目の前に現れてタイムラインの余白を奪っていく。こうした漫画は自分にとってはノイズでしかない。特に文章で済む話を戯画化したものを見せられるとうんざりする。

インプレッションの数に応じて頻繁に現れてくるこの種の漫画は、内容の如何を問わず自分にとって嫌悪の対象となる。このように感じている自分に嫌気が差すが、おそらく漫画の問題というよりはSNSの問題だと思う。

誰もが情報の受信者であると同時に発信者でもあるような環境では、目にする情報の数が膨大になる。この情報の渦の中で自己主張をするには自分を宣伝していく必要がある。宣伝というのは1000人にチラシを配って何人か関心を持ってくれれば当たりというようなものだから、とにかく総当たりでノイズをまき散らす。

この愚痴をもう何回も繰り返しているが、関心を強制されることが苦痛でしかない。自分は自分の興味のある漫画を、ある程度は自分で選びたいのである。またその漫画に関心を向けるタイミングも自分で選びたいのである。

例えばNetflixのように、利用料金を払ってコンテンツを好きなタイミングで自由に見ることができるという環境は心地いい。あくまでも選ぶ主体は自分であり、関心を強制されることがない。こうした環境に漫画も収まってくれと思うが、無料である以上それをSNSに求めるのは難しいだろう。