人生

やっていきましょう

創作で一番難しいと思うのは、広げ過ぎた風呂敷をどう収拾させるかということだ。

骨組みをちゃんと作らず発想に導かれるままに話を作っていたら、物語が複雑になり過ぎて既に自分では手に負えないレベルになってしまっていた。

改めてメモを開き、今後の展開をどうするか考えた。各々の勢力がどういった経緯でキーアイテムを狙っているのか。それを手に入れるためにどのようなアプローチを取ろうとしているのかを明確にした。

加えて、各々の勢力がキーアイテムに対してどれほど近い位置にいるのかを考えた。手元にあるのか遠くにあるのか。熟知しているのか全く知らないのか。位置によってキーアイテムに対する捉え方が変わってくる。

勢力の狙いを明確にしたところで、どの勢力同士が直接的な利害関係にあるのかを考える。その関係性が行き詰まった展開を打開するヒントを与えてくれるかもしれない。

そうしてようやくストーリーを考え始める。だが何も浮かんで来ない。頭の中の混乱が収まらないでいる。何を考えても話が面白くなる未来が見えない。

精神が不安定になった。もっと話を小さくすれば良かったのだ。勢力も少なくすれば良かった。だが今それを消してしまうと、別の部分の展開に違和感が生じてしまう。八方塞がりの状態。

ひとつの答えに達した。展開を前倒しにする。展開の水増しを切り捨てる。そして新たな展開を生み出す。