人生

やっていきましょう

30になったら自殺をすると言った知り合いがいた。別の知り合いも直に死ぬと言っていた。彼らがどうするのかは知らないし自分が彼らを止める権利はないが、その時には死を身近に感じた。
数年前投稿者が自殺した。なかなか良い動画を作る人だった。最近同じジャンルの投稿者が孤独死した。投稿者仲間が自宅にかけつけて死体を発見したという。

自殺者が今も増え続けているというのは意外だ。あまりに多くの人間が生きようとしているので忘れがちになるが、一定数の人間は今も自殺しようとしていて、その内の何人かは実行している。

去年と一昨年で身内が2人亡くなった。自殺ではなかったが、人が本当に死ぬというのはショックだった。自分がもし自殺したら、そんな風にショックを与えるのだろうかと考えた。

自分は今自殺をしないと結論付けているが、本心ではよく分からなくなっている。自殺をしない積極的な理由がない。

虚無的に考えると究極的には何の意味もないということになる。そういう考えを持ち始めると自分が生きていること自体が疑問の対象になってくる。

あらためて自分は生きるのか自殺をするのか考えた。自分はいま本心から自殺をしないという選択に納得している。不安もただの経験ではなく解決すべき問題であると理解しているし、自分が死に急ぐ積極的な理由がないことも分かっている。

ただ、これらはどれも自分への応急処置であって、自分はまだ人間として生を肯定できるようにはなっていない。いつだって自分は宙づりのままだし、たとえ自分を忙しくしたところでその本質は変わらない。