人生

やっていきましょう

しばらくゲーム作りを離れていたら自分の作品を開くのがまた怖くなった。これはいつものことで、実際に飛び込んでみることである程度緩和できるのだが、作品が大きくなるにつれ、長い年月をかけたという事実によって得られる欺瞞が作品の水増しと無意味な膨張の産物であるという不都合な事実によって次第に明らかにされていくことが耐えられなくなってくる。実際、自分の作品は妥協を許せない性格と途方もない作業に対する麻痺感覚のおかげで成り立っているだけであり、そこに深みや面白味を持たせられる力はない。

自分の作品を見ると気分が悪くなる。特に自分のキャラクターが繰り返すあの味気ない会話がどうも具合が悪い。会話なんてどうでもよく、プレイヤーからすればゲームの面白さがあればそれで充分なのかもしれないが、自分にとってはゲームがどうというより会話が面白くなければ意味がない。そして会話が面白くなければ、自分はもはや創作をする意味がない。

今すぐ創作を中断して新しいことを始めるというのが自分にとって最も最良な選択であると自覚している。ただその判断の遅さから、今更後に引けなくなって最後までやるしかないと思わせるのである。それから最短で完成させることだけを考えてきたが、やはり作り手の性なのか、途中で面白そうなアイデアを捕まえてはよく考えずに拡張させてまた1ヶ月展開が先延ばしになるということになる。