人生

やっていきましょう

25日目

今日は軽く小説を2本書いた。1000字程度の短編だ。小説というよりはエッセイに近い。オチもなく現状に対する悲観をただ並べただけだ。改めて読み返してみて虚しくなった。全然面白くない。文学青年の中途半端な苦悩という感じで、見ていてイライラする。

思いつきで見切り発車した小説は大体こんな感じになる。小説を書く動機というのも自分の心の中にあるモヤモヤを吐き出したいという思いがあるからだが、そういうのは純文学的で面白くない。もう少し書いてみて面白い話を書きたいと思う。

小説はどのように書いても良い。書き方に答えがあるわけではない。そのため自由に書けばいいと思うのだが、書くたびにこれは違うと思う。何が違うのかわからないまま、出来上がった不完全な小説が目の前にある。この感覚に何度も襲われて、以前ついに小説を書くのをやめてしまった。ふざけて書くと芯がないように見える。本心を書くと滑稽に見えて恥ずかしく思う。それでやめる。いつまでたっても小説は完成しない。

自分は大衆受けを狙っているのか、純文学を狙っているのか、それもはっきりしない。何がしたいのかわからない。不毛な経験だけが蓄積される。そこに虚無を見出すのは容易い。書くことはほとんど無意味だ。

しかしだからこそ開き直ってどんどん書けばいいと思う。悩むのはまだ意味にすがっている証拠だ。本当にすべてが無意味と思うのならば、どんな程度の小説であれ、書くことは書かないことと同様に意味がないはずだ。肝心なのは作品を蓄積することだ。書き続けていけば無意味の中でも比較的面白い話ができるかもしれない。