人生

やっていきましょう

360日目

遠くのものばかりを見ていて自分の足元を見ていない。理想を言うだけで実が伴っていない。隣の芝生が青く見える。他人に自分を分かってもらおうとする。気がつけば過去や未来の話をする。

どれもあまり意味がない。必要なのは自分を正しく見つめることだ。自分の能力、状態、感情に対して過ぎた評価はしない。自分の限界を正確に判断する。無理をするにしても、無理はどこまで通じるか、それは後先考えての無理かどうかを考える。

「先ず隗より始めよ」という言葉がある通り、何かを改善したいなら遠くのことに気を取られるのではなく、まずは身近なところから対処する必要がある。漠然とした理想、他人の目線、今までの不遇、これからの将来に対する不安は、今の自分では関与することができない遠いところにある。

自分が関与できない問題について考えたところで、結局はどうにもならないという結論と、自分を慰める言葉以外に浮かんでこない。またこれらのものが自分に対して好意的であった試しがない。常に不安とネガティブな考えを自分に植え付けるだけだ。

だからまずは自分のことだけを考える。自分の思考ではおよび至らないことについては見逃す。失敗を回避しようとしない。妄想を根拠に意思決定を行わない。今の自分に必要なものは、より確実で安定した思考だ。そうした安定を否定する理屈は無限に思いつくが、事情を無視した理屈と事実に対する要求は別ものであるということを理解する必要がある。