人生

やっていきましょう

1088日目

ランニングをしていた時、目の前の背景が持続しているということに驚きを覚えた。当たり前のことだが、1秒単位で景色が持続するという体験を最近した覚えがなかった。

風景の持続というよりは意識の持続と呼んだ方が適切かもしれない。自分の意識の大半は何らかの理由によって中断される。例えばランニングをしている時、ふと考え事をしたり音楽に意識を奪われたりして、目の前の風景から一瞬注意が失われる。

この切断に自覚的になり、今日のランニングは敢えて風景を観察することに意識を集中させた。すると風景が一枚絵の連続ではなく、シームレスな映像のように感じられた。これは奇妙な感覚だった。

意識の持続、つまり何かに集中し続けることを最近の自分は怠ってきた。最後に集中したのはtoeicかapexの試合だろう。集中力が持続しないまま生活を送ってきて、1日が粗い記憶の断片にしか思えなくなってきた。

集中とは本人の主体的な試みであるから、自分が何かしようとしなければ集中は発生しない。集中の恩恵を少なからず受けてきた身としては、このまま意識を分散させたまま生きることに心残りがある。

意識を持続させること。しばらくはこのことに注意して生活を送りたい。