最近運動していないことに気がついた。近頃精神が安定していなかったのはこのことが原因のひとつかもしれないと考えた。
それからすぐに家を飛び出して外を走ったら、気分が少し軽くなった。走っている内に意識が明確になり、余分な情報が削ぎ落とされていくのを感じた。虫眼鏡で見るように、焦点を合わせようとしている対象だけがはっきりと考えられるようになっていた。これまでは焦点の外側だけを見ているような感覚だった。
ごく稀に運動をしていても精神が不安定なままの状態になる。これは走っていても走ることに集中できておらず、疲労や具合の悪さ、不安に意識を向けている時に起こっているような気がする。だから運動の結果精神が安定するというよりは、運動をすることで意識が集中しやすくなる、運動はその手助けとなる、と考えたほうがよさそうだ。運動をすることで自動的に意識が定まるのではなく、ある程度こちら側も意識する必要があるように思う。
今回意識ははっきりしていた。走るということに集中していたからだ。今まで何度も強調してきたが、自分は物事に取り組む際には何かに集中するということを意識するべきだ。
そのためには目標を設定すること、一度設定したら目標の外に振り回されないこと、目標に臨める環境を作ることが重要であり、それらは単に定型文としての雑な認識にとどまることなく、それぞれの問題が実際にはどういうことなのかをよく考えて自分の血肉にすることが大事だと思った。
とにかく今回走ったことで気分が軽くなった。この調子で走ることを習慣づけていきたい。
