人生

やっていきましょう

久々に創作を再開したが、第四章のボリュームに目眩がした。1年近く開発に取り組んでいるが、これと同じくらいの量がまだ半分ある。今はちょうど中盤にあたり、自分に完成できるのか不安になった。

エナジードリンクを飲んだが効果が薄かった。確かにずっと集中できていたが、革新的なアイデアは浮かばなかった。とはいえ物語のキーマンの扱いがここで確定し、第四章の方針がほとんど定まったことは成果と言えるかもしれない。

第四章は全体的に猜疑心がテーマになっていると思う。誰が敵で誰が味方なのか分からない不安、それに狂わされた指導者と、それを克服する主人公の対比を描きたいと考えてきた。

ただそれをそこまで深入りして描くつもりはない。これまでの作風には合わないだろうし、何より自分の気力がもたない。だがあからさまな手抜きにもしたくない。それなら初めから猜疑心をテーマに置く必要がない。

とりあえずその方針が成立するように、最低限のルールは決めておく。ひとつは主人公の内面描写を増やすこと。今までは口に出すセリフばかりだったが、これからは心の声を増やす。

次に主人公を孤立させること。味方の中に内通者が紛れ込んでいるという疑念から、迂闊に情報を共有しなくなる。味方もこちらを疑っているのでギクシャクした関係になる。

最後に指導者が猜疑心に勝てず主人公が猜疑心を克服できた明確な違いを分かりやすく表現するということ。おそらく味方を信じることができたという点が最大のポイントになるだろうが、このシーンを描くのはかなり難しい。あっさりと仲間を信じていたら説得力はないし、ストーリーの辻褄合わせでそうなっていたらどこか浅く感じる。最終的に主人公がその行動を取るに至った経緯を描くことを忘れてはならない。