人生

やっていきましょう

もし人が自殺によって救われると信じているならその人は幸いだと思う。なぜならその人には希望があり、そのことに本人自身が納得しているからだ。

自分とは別種の人間だと断言できる。自分には希望はないし、納得もない。不条理という言葉に尽きる。つまり自分は、自殺に対する信仰を一切持たない。自ら命を絶つことで報われるものは何もないと考える。

自殺をするしないは問題ではない。本人がその一意によって報われているというところに救済を見る。そういう人間に自分は妬ましい思いをする。彼らはまだ自らの内側に宿る意味や価値を捨てていないし、だからこそ心が輝いて見える。

自分のように魂が既に自殺していてただの抜け殻しかない人間からすれば、希望があるだけましだろうと思う。そう考えると人間でいられる内に死にたいと思う彼らの言い分も理解できる。燃焼しきって退廃し続ける自分のような人間にはとてもなりたくないだろう。