人生

やっていきましょう

488日目

同じ問題に煩わされている。演出が多ければ違和感があり、削り過ぎれば物足りなくなる。セリフの丁度いい塩梅というものがよく分からない。

違和感のない台詞など存在するのだろうか。いくつかの創作を見ても文章から感じる違和感をそれほど消そうとしていないものが多い印象を受けた。難しい言葉を無意味に並べ立てたり、語感の悪い表現を使っているものもあった。にもかかわらずそれは確かに作品として成立している。

自分は言語の癖を看過できない人間なのだろう。自分が台詞の表現に感じる違和感はその癖の強いものに納得することができないところにある。常識的に考えて普通は言わないだろうというセリフには違和感を示す(たとえばキャラの語尾などはそうだ)。

自分はコミュニケーションの障害となり得る装飾をすべて排除したがっている。意思疎通は情報がシンプルかつ的確であれば良いという考えがあるようで、あらゆるキャラクターにその規範を押し付けているような気がしてならない。確かに特定のキャラクターはこの規範に当てはめて良いだろう。それがかえってキャラクターの個性となる。だがそれをすべての登場人物に当てはめようと考えすぎると、どれも端的な表現ばかりになり没個性的になってしまう。

もう少し表現の違和感には寛容になっても良いのではないか。推敲をあまりに重ねすぎて極力無駄を削ぎ落した表現よりも、端的に思いついたままの言葉をそのまま出した方が自然な感じがする。多くの場合において、人間が自分の言葉を極力そぎ落とそうとするのは稀である。おそらく大抵は頭に浮かんだままの自然な表現に親しんでいる。

今から大きく修正するのは困難だが、すこしばかりの違和感には目を瞑ることにする。そうしなければいつまで経っても開発が進まない。今日はこのことを意識して、停滞していた場面をかなり先まで進めることができた。明日もこのペースを維持していきたい。